シスター・ブラックシープII 林檎と堕天使

2023年6月2日

喜多 みどり
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日:2010-10-30

悪魔の結婚指輪を壊すため、夜に伝説の聖女【黒い羊】となる男装の助祭コンスタンティン。
街では古の信仰の名残である祭りが行われようとしていた。
悪魔はそれを利用し、結婚式をあげようと企むが…
一方、わけあってドレスを着る羽目になったコンスタンティンは、その姿を司祭ユリエルに見られてしまう。
ユリエルは、コンスタンティンが女性に見えたことに困惑しはじめる。
トリニティ・ラブ・ファンタジー第2弾。
ユリエルに頭をなでられた猫(悪魔)に対するコンスタンティンの感想が…悪魔いきなりヘタレ扱いだな。
でも、その後の悪魔がコンスタンティンに肉を強請るのを読んで、仕方ないと思った;
いざという時は頼りになるけど普段は悪友的存在の兄貴分レオンもいいよね。
彼とコンスタンティンの会話も好き。
ニコラスも悪魔も真面目な時はかっこいいのに、普段はちょっとずれた所に力を注いでいるのが面白い。
ソフトだけどコンスタンティンの悪魔に対する暴力が嫌いじゃない。
もうこの二人の関係はずっとこんなんでいいんじゃないかとすら思う。
明らかに猫の言動が原因とはいえ、彼に対して冷たいコンスタンティンが好きだ。
【錠前屋】ヒースの美味しすぎるタイミングの再登場で心が躍った。
前回ちょこっとしか出番なかったけど彼は好みの悪党なので。
バートの狂気をはらんだような言動にも萌えたけどね。
女だってことがばれるかとヒヤヒヤしたし。
コンスタンティンによるヒースの分析もそれに対するヒースの反応もツボすぎてどうしようこれ。
ヒース予想していた以上に萌えるタイプな気がしてきた。
その後、服を切り裂かれたコンスタンティンのために、ヒースが用意してくれた服とそれに関するやり取りには吹いた。
コンスタンティンの感情面でヒントがまずあったけど、結構好きで信じてた某キャラが裏で動いていたとはな…
ああでも、これはこれで展開としてはいいな。
レオンがどんな人物なのかもはっきりしてきたし。
ユリエルと悪魔ならどちらかといえば悪魔派だけど、儀式を邪魔するためにユリエルが取った行動には萌えた。
“この街を愛せない”そう言ったレオンに対して、かつてファーザーアンガスが言った言葉好きだな。
アンガスに育てられたからこそ今のコンスタンティンがあるわけだし。
ロウにコンスタンティンが言った言葉には涙が出そうになった。
そうだよね。ロウもまた今のコンスタンティンを作った人の一人なんだよね。
レオンやヒースもそう。
だから余計に彼らのことも好きなのかもしれないな。
ユリエル…額を床にぶつけながら祈る姿に吹いた。
ちょっと可哀相というか可愛いが、あれはまずかったよね。
読んでいる方としては萌えたけどさ。
エリカ、タイミング悪っ…思わず吹き出したけど、あれを聞いてしまうとは。
コンスタンティンに片思い中の彼女が聞けば動揺するわな。
三角関係がますます濃厚になってきて盛り上がってきましたね。
次の巻読むのが楽しみ!
ちょっとあのドレスをヒースに返しに行くところも読みたかったので、そこがなかったのは残念。
次回もヒース出番があるといいな。
あとがきで書かれていた『彼女』については、結構好きなので今後も活躍待ってます。

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