ネコソギラジカル (上) 十三階段

「よう―俺の敵」“世界”を、そして“物語”を終わらせるため、“戯言遣い・いーちゃん”に「狐面の男」はささやく。
キーワードは加速、世界の終わり、そして物語の終わり。
待ち受ける“十三階段”の向こう側にある“終わり”の果てにあるものは…
戯言シリーズ最終章開始。
ついに始まる終わりの時。
ミステリから殆どバトル物っぽく変貌していったシリーズもこれで最終章。
崩子ちゃんとみいこさんがいーちゃんと交わす会話にはほわっとなった。
みいこさんが話すいーちゃんの人間関係を聞いてると仲のよい女性の知り合い多いなとあらためて思ってしまう。
話の流れからどうしてもシリアス一本道に入りそうになるのを、時々崩してくれるのがありがたい。
行方不明の人類最強、殺された占い師、そろった十三階段、見えてきたここ半年のいーちゃんの周囲であった出来事のつながり、狐さんの宣戦布告…敵も味方もそれぞれの立場をはっきりされてきていよいよクライマックスに近づいてきたなぁ。
みいこさんについて話す鈴無さんの台詞読んでると泣けてきた。
女性キャラではやっぱり潤さんと鈴無さんが好きだ。いーちゃんとのことを真剣に考えたみいこさんも大好きだ。
それだけにつらい状況ではあるね…
らぶみさんって普段はあれだけど深いこと言うよね。
いーちゃんの周りの人たちもそうだけどさ、いーちゃんも幸せものだと思う。
迷った時、荒んだ時には叱ってくれたり、大切な事に気付かせてくれる人たちが周りにいるんだから。
捻くれてしまう理由はあったかもしれないけれど、それに余りある幸せな出会いもまたいーちゃんにはあったんじゃないかな。
気付かないようにしてしまっていただけで。
らぶみさん、ひかりさん(もしくはてる子さん)それぞれの見送りにはなんか感動してしまった。
人類最悪かやっぱり好きだな。
いーちゃんや崩子ちゃんとの会話がたまらん。
真心の登場は本当引っ張ったよね。
前々からいーちゃんがER3にいた頃の話はぼかされてて、仄かししかなかったから…それでも何かがあったんだろうっていうのは伝わってきてたので気になってた。

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