イサナと不知火のきみ

たつみや 章
講談社
発売日:2006-05-11

綿津見一族の巫女イサナは船を造るための大木を探していた。不思議な声に導かれ兄や異国から流れ着いた少年クレと共に船出する。向かった先にあったのは大船を作るにふさわしいマツの大木。しかし、その中には龍王の子が封じ込められていて…
神と共に生きる海の民綿津見一族と不知火の海を支配する龍一族を描いた海洋冒険ファンタジー。
和風ファンタジーと戦う女主人公好きなので手に取りました。女性になりきっていない中世的な少女って好きなので嬉しい設定。それでいながらイサナが可愛いv
クレとの微妙な距離感もいいです。
イサナとオギレヒコナ(龍王の子)のやり取りは微笑ましくて笑ってしまいました。
ヒコナが龍であることを考えると笑い事じゃないのでしょうけど、どちらも可愛くて!
そしてその辺りからイサナの先祖のことや最初から気になっていたクレの過去のヒントも出てきて続きが気になる気になる。
綿津見の一族への不信感を失い、以前よりも距離が縮まったかのようなクレとイサナ。
この二人もいいけど、ヒコナが美味しすぎるなぁ…いかにもツンデレって感じの美青年だしね。
小さい時の生意気な少年っぷりも可愛かったけど、本当は成人した巨大な龍っていうのがツボ過ぎます。
ジンベイザメのジン爺ののんびりした口調がなんか癒される。
イサナとワニザメたちとのやり取りも好きだったし、同じ作者さんの他作品も読みたくなってきました。
少女漫画的展開を期待して読んで、実際にそれによる萌えは期待以上でした。
これからクライマックスというところでこの巻は終了。
続きも借りてきておいて本当に良かった!

た行

Posted by tukitohondana

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