碧空

長野 まゆみ
集英社
発売日:1998-11-05

高等部に進級した凜一と京都の大学へ進学した氷川。
離れた氷川に思いを寄せひとり過ごす凜一の前に孤独な影を持つ有沢が現れて…
凛一と氷川シリーズニ作目。
傷付けたいわけではないのに互いを傷付ける言葉を口にしてしまう少年たち(有沢と正午)の姿が印象に残りました。
氷川さんは京都の大学へ行ってしまったので前半の出番は電話の会話のみ。
相変わらず二人の仲は進展していません。
三角関係どころじゃないドロドロ展開なのにそう感じさせないところが好きです。
千尋さんはやっぱりいい。
そして、千尋夫婦の関係も嫌いじゃない。
何の歪みもない幸せなんてそうなかなかないと思います。
平和や調和には犠牲、嘘、幻想のいずれかが不可欠。

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