魔法使いの嫁 金糸篇


ヤマザキコレさんの短編も収録されているのが嬉しい。
漫画同様のあたたかい空気が感じられた。ケンタウルスのことについても知れたしな。原作やスピンオフでも登場するけお、あまり深くは出てこないので。

ジョエルとリャナン・シーの話は原作でも好きなので、二人の出会いと恋の物語がほりさげられていてとてもよかった。
退屈だけど穏やかな日常とたまに二人の時が重なる切ない瞬間が最高。

守り手と再会したい少女は原作で登場した技師と出会って無事目的を達成できるのだろうか?と想像するのも楽しい。
シルキーの過去を描いた物語もかつての女主人がエネルギッシュでこまかいことを気にせず隣人を受け入れてくれる人でほっこりした。

使い魔絡みの話もよいなぁ。
ラストおかんみたいになってるガンコナーが微笑ましかった。
あとこうわけあり血縁者絡みも好物なので面白かった。いつかアシュレイを救える日が来るといいな。
お隣さんの存在と能力に気づき、それと利用しようとしたために破滅したプログラマーの話は、あたたかい今回の短編集の中で異彩をはなっていてこれはこれで好き。

そういえばチセ以外の「夜の愛し子」はあまり物語に出てこないんだよな。珍しいので名詞や設定はよく出てくるんだけど。
もっと本編や番外編でも出てきてほしいなと太陽と死んだ魔術師を読んで思った。

稲妻ジャックは漫画版を読んでいたのですでになじみがある空気を感じる。あの漫画版、この小説そのままの雰囲気ですごいなって思ってしまった。

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