幼女戦記 3 The Finest Hour

2023年6月2日

幼女戦記 3 The Finest hour
幼女戦記 3 The Finest hour

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KADOKAWA / エンターブレイン (2016-11-30)
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金髪碧眼の少女ターニャ・デグレチャフ魔導少佐は、幼い外見とは裏腹に死神あ悪魔と忌避される存在だった。
自己保身を望みながらも前世の知識と思考を活用したゆえに、前線にて快進撃を重ねる日々を送っている。
帝国はついに勝利の栄冠を戴くにいたり勝利の美酒に酔いしれる帝国軍将兵らの中で、彼女だけが先に起きるであろう事態を憂慮し恐怖に立ち止まっていた。

アニメのラスト辺りの話。
ターニャと違う視点で読むと、ああこれ戦争中なんだよなとあらためて思う。
ターニャサイドだと今回みたいにV-1で敵司令部に突っ込まされても悲惨に感じないもんな…自分がやるのは御免こうむるが。
アニメでも敵司令部の破壊と回転ドア作戦のあたりは帝国の思うままになっていくので、痛快ですらあったものの、敵も味方ももうすでにギリギリなところまで来てるんだよなぁ。
客観的に見ると戦争なんで続けてるの、って思うんだけど、そういうもんだよね。
勝利を確信してからのターニャは微笑ましくすらある。ある意味この辺りまでは主人公も楽観視してたんだな。

戦闘中の余裕がある時のジョークや、やけくそになった時のジョークや皮肉が好き。
いつでも笑えるのは大事。
笑えない人が駄目になるだけでなく、駄目になったら笑えなくなるんで。

ブレスト軍港への出撃を望むも周囲に理解されないターニャ。
事が起きてからでは遅いのに、起きる前では理解されないという現実。
ターニャが共和国軍の行動の真意を推測できたのは、前世で歴史上で同じような出来事が起きておりその知識があったからだものな。今その時を生きている人には予想がつかないのは仕方ないんだろうけど。
知識があるからこそ辛いっていうのはあるよね。
二次創作の原作改変を目論むトリップ主人公も同じようなものだよな。その葛藤が好きなんだけど。

停戦してからって参謀本部揃ってビアホールに行ったって聞いたら、ターニャでなうても嘘だと思うよな…
ゼートゥーア少将と話してむしろ冷静になれたの凄いと思うわ。

存在Xサイドの話がいきなり入ってきて困惑した。
メアリーにも恩寵を与えた経緯か。
メアリー・スーの名前が皮肉だな。

ターニャが常識人かどうかはともかくとして、これからのことを思うとわくわくしてきた。
南方戦役もアニメで観たい。

さ行

Posted by tukitohondana

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