にわか令嬢は王太子殿下の雇われ婚約者

にわか令嬢は王太子殿下の雇われ婚約者 (一迅社文庫アイリス)
一迅社 (2017-06-27)
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貧乏な伯爵家の令嬢リネットは、行儀見習いとして王宮にあがりながら気づけばお掃除女中になっていた。
ある日、女を寄せ付けない王太子殿下アイザックが落とした書類を届けたことで大事に巻き込まれることに!?
訳あって女性に近づけない王太子殿下と貧乏令嬢のラブコメディ。

アイザック王太子は親しみやすいタイプで好感が持てる。
なんだろう…好みのタイプからは外れるんだけど気になるキャラ。
彼の体質なら、主人公が雇われ婚約者になるのは納得。無理がない。
問題は殿下の体質の原因だなと思いつつ読み進めてました。

男色家なのでは疑われている話はどうしても同性愛に否定的な表現が出て来るのが難点だよな。
別にそこはなくてもいいと思うのだけど、どうしても血のつながりがある世継ぎ問題はでてきてしまうか。

アイザックはリネットへの対応が正直すぎていっそ清々しい。
ちょっと失言も多いけど悪い人でないのは分かる。
リネットが後に彼が自分の頭をなでてた理由について考えていて、そこは私もそうじゃないかなと思ってました。
唯一近づける女性リネットへの執着は美味しい。

今までの生活を否定されたようで落ち込むリネット。
目的のためには仕方ないとはいえ辛いだろうな。
レナルドは厳しいし;
身に付ければ役立つのは分かるので応援してたら、アイザックとの夕食で大切なことに気付いたリネット。
きっと素直な娘だからだろうな。ますます応援したくなった。

アイザックが王妃様に触れても大丈夫になった時はとっても嬉しくなった。
母にしても子にしても近づけないのは辛かっただろうと察せるだけに。
それにしても甘いな…この辺りから体質改善したらアイザックとリネットはどうなるんだろうとあまり心配しなくてよくなってきた。
茶会に難を示すアイザックがやばいぐらい可愛く思えてきました。
女性がアイザックに近づけなかった理由はなるほど。これから精神状態が影響してくるのも分かる。
最後の事件発生時のリネットの行動力と能力には笑った。
頼もしすぎる。レナルドが突っ込むのも仕方ない。

これまでのアイザックの言葉が全て本心だと思って振り返ると甘すぎて砂吐きそうですね。
何はともあれ好みのカップルでした。

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