Tomorrow〈Stage6〉戦争孤児のクリスマス

2023年6月2日

ジョン マーズデン,菅 靖彦
ポプラ社
発売日:2007-10

敵に占領されたストラットンの町に身を潜めるエリーたち。
先日襲われた子供たちと再度接触し、エリーたちの中に幼い子供たちを保護したいという想いが湧き起ってきていた。
彼らは警戒心を緩めず、接触すらまともにできない状況だったが、敵兵との遭遇を切欠に行動を共にすることになった。
しかし、子供たちを連れ聖地へ避難しようとしや矢先、彼らは姿を消してしまう。
子供たちを捜すエリーたちが捜索の末に目にしたのは…

子供たちのことは心配でしたが彼らとの根比べというか追いかけっこにはうんざりしかけました。
あの苦しい状況下でも子供たちを助けたいと思い実行したエリーとフィは凄いと思う。
今まではエリーたちが若いからこその柔軟さを生かせる場面もありましたが、ここ最近のエリーたちや子供たちの様子を見ていると…それゆえに傷つき苦しむこともあるかなと再認識しました。
子供たちが戦争が始まってから経験した出来事を知っていくと、最初に感じた苛立ちは消えていきました。
…彼らの行動には彼らの経験に基づく考えや感情があったんですよね。
子供たちとの騒動が一区切りしてからは、またまたエリーたちにピンチが。
本当に油断できない物語です。
前巻は読んでいて憂鬱だったのですが、今回は適度に高揚できる箇所もあって面白かった。
クリスマスの準備シーンなどは久しぶりに和みました。

ま行

Posted by tukitohondana

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