異界の森の夢追い人―ザ・サード
謎の閃光に包まれ、異界へと召喚された火乃香。
刀も持たぬまま、一人きりで迷い込んだ異界での火乃香の戦い。
他所では、彼女を心配するメンバーと異変を調査中の浄眼機一行の姿もあった。
クエスが今後もどう絡んでくるかが気になる展開ですね。ただ、これ以上ぶっとんだ方向へ話が行き過ぎないようにして欲しいなぁ、と思います；
「惑いの空の凶天使」で登場したしずくが新たな体を手に入れて再登場。
彼女とBB（ブルーブレイカー）のやり取りが微笑ましくて好きです。
今回の見所は、ボギー、イクス、パイフウ、浄眼機が揃って火乃香の救出と援護にまわる展開でしょうか。
皆揃っていなかったら無事に帰還できなかったでしょうね。
今後も集合した話が読みたいと思いました。
≪再読≫
ますます深まる謎の存在クエスの正体。
しずくとBBの会話が可愛い。
プロメテウスやエレクトラのような存在まで出てくるとは…
設定としては好きです。
この存在もそうだけど、それぞれの種族の生命がはじめはただ生きようとしていただけなのに、境遇や己の存在ゆえに苦しみ傷つき、それぞれの答えを見つけるか結末に到る。
ザ・サードは基本的にそういう物語という点ではこの話も今までと同じだな。
敵対して、共闘して、今度はBBが火乃香のピンチを救うという展開が燃えました。
このコンビも好きなんだ。
滅多に絡むことはないけどね。
しずくの人型モード、いつもと服装や髪型が違う浄眼機に対する火乃香の反応、火乃香を助けるために今までの仲間が集結、人型になったボギーと火乃香のやり取り等…個人的に萌え要素がたくさん入っているのが嬉しい巻でした！
ウロボロスの設定はSF的だし、生きるというのがテーマというか強い要素としてあるのはザ・サードなんだけど、ちょっと今まで以上になんでもありという印象。
＜事象の地平線＞って名称好きだなって思ってたけど、そうか、私この小説で一度この言葉と遭遇してたのか。
クエスが次はどういう形で火乃香たちに接触してくるのか。
エレクトラはどうなるのか。
気になる所。
間接的にでもローナ・ファウナの力が火乃香と浄眼機の危機を察知して助けたという展開には胸が熱くなりました。