眩惑の魔都―根の国の物語〈3〉

眩惑の魔都―根の国の物語〈3〉 (角川ビーンズ文庫)
篠田 真由美
角川書店
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根の国の王女と侵略者である天の王子の間に生まれた少女・秋鹿。
根の国を救う使命を負う彼女だったが失敗し、その魂は彼女を慕う少年・榊原の中に宿ってしまった。
自分たちがいた娑婆世界へ赴いた秋鹿たちが出会ったのは、過去のあの人物だった。
いよいよ戦いは終局へ向けて動き出す。

榊原の一人称砕けてるので分かり易い。サクサク進みたいので助かる。

早乙女さんのような人物の助力を得られるのもありがたい。
キャラデザも好み…とか思ってたら、気を組み上げる方法がグロくてテンション下がった。
物語中のグロいのは大丈夫なんだけど、こんなことしてエネルギー源を確保しようと思う人々がいると思うと吐き気がする。

オモイカネが人間に対して言った言葉が耳に痛い。
でも、さらわれて奴隷にされるゆわれはないはず。
堀さんの望みが控えめで、だからこそ辛かった。
深刻な状況で軽率な行動を咎められるというのは仕方ないとして、榊原を押し倒す鷹彦とかいきなり美味しい展開だな。
暗くなっていも鷹彦は鷹彦なんだなぁという安心感もあって余計にいい。
鷹彦やっぱり好きだなぁ。

ヒミコを殺せば天つ族の存在がなかったことになるとしたら…か。
私も何もなかったことになるのはちょっとな。
死によってヒミコ本人もその後の罪を犯さずに済むのでは?と思ったけど、それもエゴよね。

性格だけで見れば一番好みなのはつきしろかもしれない。
プライドは高いけど理性的、それでいて好戦的なところとか。

ラストがこれまた気になる所で…
無事勝利しても皆が皆ハッピーエンドといかないのは何でもそうだけど、奴隷だった人々が元の時代に戻ればいいのになぁ。

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